毎年恒例の「親と子のギャラリー」
今年は「ほとけさまのお花-蓮-」と題した展覧会を行います。仏教美術は多くの植物に彩られておりますが、その中でもとりわけ蓮は仏教を象徴する植物として知られています。蓮と仏教とのつながりは、遠く古代インドにはじまるといわれ、以来時空を越えて密接に結びついてきました。仏教美術は蓮の美術といっても過言ではないほど蓮の意匠に満ちており、すみずみまで蓮によって飾り立てられています。本展覧会では、「浄土のお花」、「ほとけさまを飾る」、「仏法の象徴」の3つのテーマを設け、蓮の意匠と意味を探っていきます。
蓮の花の美しいこの時季に、蓮に託した人々の思いを酌み取り、仏教美術への理解を一層深めていただければ幸いです。今年の夏は是非親子で博物館に「観蓮」にお出掛けください。