ベルリンの中心、シュプレー州の中洲にある博物館群は、そのたたずまいから「博物館島」の名前で知られています。ここには、ドイツ国家の興隆とともに、19世紀初めから約100年の年月をかけて5つの博物館が建設され、古代エジプトからヨーロッパ近代美術までカバーする膨大な収蔵品を誇っていました。しかし、第二次世界大戦によって建物が大きく損壊し、コレクションが散逸するなど、大きな試練に直面します。1989年のベルリンの壁崩壊後はヨーロッパを代表する博物館として甦ることを目指し、所蔵品の再集結と建物の再建・拡張など、大規模なプロジェクトが進行中です。博物館島の復興に先立ち、そのコレクションのエッセンスを紹介する展示が神戸で行われます。