日本美術の特徴は岩絵具によるやわらかな色調、墨の濃淡で描かれた静謐な空間、きらびやかな装飾などにあります。なかでも三次元を二次元に落とし込む構成の巧みさは、多くの芸術家に影響を与えました。
本展覧会では、日本的感覚と未来的イメージを融合させた作品が「グラフィックデザインにおける日本精神性」として高く評価され、常にデザインの第一線で活躍し続けてきた佐藤晃一(1944‐2016)のポスター作品を、書、浮世絵、日本画作品とともに展示し、日本美術とグラフィックデザインの関係性を探ります。違いや共通点を探し、自由な感性で作品をお楽しみください。