タイトル等
つん 今日も「あなぐまち」で生きていく
会場
不知火美術館・図書館
会期
2024-07-13~2024-09-16
休催日
会期中無休
開催時間
9:00~18:00
土曜日は21:00まで(入場は閉館の30分前まで)
観覧料
大人300円、高大生200円、中学生以下無料
※20名様以上の団体は2割引 ※障害者・戦傷病者の各種手帳の交付を受けている方及びその介助者の方は半額 ※後期高齢者医療被保険者証の交付を受けた市内在住者は半額
主催者
宇城市不知火美術館(指定管理者 カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)
概要
「あなぐまち」とは、作者がずっとともに生きてきた「まち」の名前である。その意味で正しくは「作品」を超えたものかもしれない。しかし作者の手で作られたものであることも確かだ。作者が作った作品が、作品であることを超えて作者そのものになっていく。ここにはそう実感させるだけの現実味がある。
椹木野衣(美術批評家・多摩美術大学教授)
第27回岡本太郎現代芸術賞審査評より

つん(1981年福岡県北九州市生まれ)は、現在熊本県菊池市の龍門アーティスト集合スタジオを拠点に活動をする美術家です。10年前から、「あなぐまち」と名付けた「まち」の制作を続けています。

「あなぐまち」を構成するのは、段ボールで作られた「団地」です。同じような外観の一般的な団地や集合住宅は、均一性や匿名性の象徴のように見えますが、そこで生きている人々に目を向けるとき、その印象は一変します。さらに、つんの眼差しは人間だけでなく、石ころのようなごく平凡なものや目に見えないものにも向けられます。「800世帯」におよぶ小さな部屋の一つひとつには「くつした」や「レジャーシート」「ゆげ」などの「住人」がいて、それぞれに「住民名簿」があります。

多岐にわたる素材はすべて、私たちの身近に存在するものです。制作時に出た段ボールの端切れでさえ集められ、作家はその泥団子のような塊を「赤ちゃん」として慈しみ、新しいかたちを与えます。モノクロームの団地は、作家のこれからの人生をあらわしており、そこにすべて色が与えられるのは、作家自身が生を終えるときだと、つんは言います。

「あなぐまち」という名前は 「あたまのなかのぐたいてきなまち」に由来します。それは幼少期よりつんが心の拠り所としてきた空想の世界でありながら、作品として生み出され、作家の生と分かちがたく結びついた現実の存在でもあります。人間も生き物も、目に見えるものも見えないものも等しく生命(アニマ)を与えられた「あなぐまち」の住人たちとその世界は、誰一人拒絶することなく受け入れます。そして、その愛らしい表情の奥には、「現代美術」という枠組みを超えて、生と死そして芸術という人間の根源的な営みそのものに迫る切実さを宿しています。

2018年、第29回熊本アートパレードで、アートパレード大賞(熊本市賞)およびオーディエンス賞を受賞。そして2024年には、第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)のグランプリにあたる岡本太郎賞およびオーディエンス賞を受賞しました。国内外の美術館初の個展となる本展では、岡本太郎賞受賞作品として川崎市岡本太郎美術館で初公開された《今日も「あなぐまち」で生きていく》を中心に、絵本の原画や新作ドローイング、不知火美術館・図書館の空間を活かしたサイトスペシフィックなインスタレーションを展示。つんの「あなぐまち」の世界を多角的にご紹介します。
イベント情報
*詳細については当館ウェブサイトおよびSNSにて随時お知らせします

つんによるギャラリートーク
7月13日(土)
15:00-15:30
会場 展示室
定員 20名
料金 無料(要展覧会チケット)
受付 申し込み不要、当日先着順

ワークショップ
「コマ撮りアニメを作ろう」
7月20日(土)、8月11日(日)
14:00ー15:30
会場 アトリエ(大)
定員 8名(対象:小学生以上)
料金 無料
持ってくるもの
●スマートフォン・タブレット・PC(カメラ機能付き)のいずれか
●撮影したい対象があればご持参ください。
受付 6月25日からカウンターまたはお電話にて

ワークショップ
「ダンボールのお花で花束を作ろう」
8月18日(日)
10:00-12:00/13:00ー15:00
講師 つん
会場 アトリエ(大)、展示室
定員 10名(対象:5歳以上、未就学児および低学年は保護者同伴)
料金 無料
受付 7月1日からカウンターまたはお電話にて

アーティストトーク
9月1日(日)
14:00ー15:00
会場 ブック&カフェエリア
定員 20名
料金 無料
受付 8月1日からカウンターまたはお電話にて
ホームページ
https://www.museum-library-uki.jp/museum/project/2024/06/698/
会場住所
〒869-0552
熊本県宇城市不知火町高良2352
交通案内
●JR:松橋駅下車、徒歩8分。東口を出て右方向、線路沿いを南へ。2つ目の踏切を渡り50m進むと、左に国道266号をくぐる小さなトンネル。それを通り抜けると美術館に至る。 ●バス:九州産交バス:松橋~三角線(松橋産交発三角産交行き)宇城市不知火支所前下車。 ●車:九州自動車道松橋ICより天草・三角方面へ4㎞。国道266号不知火町高良交差点を左折し、約150mで美術館入口。
ホームページ
https://www.museum-library-uki.jp/
熊本県宇城市不知火町高良2352
Webcat plus 展覧会タイトル等から関連資料を連想検索