細川家16護立(1883~1970)は、大正から昭和初期というまさに中国鑑賞美術の新たな価値体系が形成されていく時期に、その鋭い鑑識眼を持って中国美術の優品を積極的に蒐集していったことはつとに有名です。本展ではそのコレクションから仏像彫刻を20年振りに一堂に公開いたします。西安近郊で作られた中国南北朝時代から隋・唐時代にいたる石仏には、国の重要文化財に指定されている作品も2点含まれ、その質の高さが知られています。ゲストキュレーターに、筑波大学助教授・八木春生氏、大阪市立美術館・斎藤龍一氏を招き、その魅力を紹介いたします。展示点数約30点。展示替えはありません。