江戸時代中期以降(江戸・明治・大正・昭和)に作出された桜草を中心に、野生種や近年作出された八重咲きや大輪の桜草を展示します。また、天保年間(一八三〇~四四)の写本と伝わる「櫻草作傳法」に書かれている桜草花壇(組立て小屋の中に5段の棚を設けた花壇)による、伝統的な鑑賞法を展示するほか、今年度は「花が咲く冬芽と咲かない冬芽」をテーマとして、サクラソウ‘南京小桜'の植え付けた冬芽の大きさの違いが、春先の開花率や一つの花茎あたりの花数にいかに影響を及ぼすのかを紹介します。さらに、最大葉長や葉枚数の他、夏以降に作られる新芽の数や大きさなど開花後の成長の動向についても調査した結果をパネルで紹介します。