細川護熙(1938ー)は旧熊本藩主・細川家の18代目当主として生まれ、熊本県知事、衆参両議員を経て、1993年には第79代内閣総理大臣に就任しました。政界引退後は神奈川県湯河原の自然に囲まれた自邸で晴耕雨読の生活を営みながら、茶陶や書画の制作に励み高い評価を受けています。
パラミタミュージアムでは2008年に展覧会を開催し、陶芸作品を中心に展示しましたが、近年は名だたる寺院に襖絵、屏風、障壁画を奉納するなど、制作領域の幅を広げています。
今回はこれまでに奉納された襖絵・障壁画の下図をはじめ、氏が取り組む画業を紹介するとともに、陶芸・漆芸・油絵・水墨画など、幅広く美の探求を続ける細川護熙の世界をご覧いただきます。またあわせて、2023年に細川護熙氏が奉納した、京都 南禅寺の塔頭寺院・天授庵の「赤壁舟遊図」(襖絵八面)を特別展示いたします。