フランス北西部のブルターニュ地方は、英仏海峡と大西洋の間に突き出た半島に位置し、その豊かな自然とケルトの伝統を受け継いだ独自の文化で知られています。サロン(フランス政府による展覧会)で活躍した画家をはじめ、印象派、ポン=タヴァン派らはその荒々しい海や大地、住民の素朴な暮らし、独特の風習などに魅せられ、画題に選びました。
豊橋市美術博物館リニューアルを記念する本展では、同地西端にあるカンペール美術館のコレクションを中心に、ブルターニュの風土や人々を描いた近現代の絵画を紹介します。ウジェーヌ・ブーダン、ギュスターヴ・クールベ、ポール・ゴーギャン、モーリス・ドニら多彩な画家による60余点を通して、ブルターニュの魅力をお楽しみください。