タイトル等
企画展「「暁斎楽画」シリーズから150年 暁斎・暁翠 戯画・風刺画の系譜」展
同時開催・特別展「日本初のマンガ雑誌『絵新聞 日本地』の世界」展
会場
公益財団法人 河鍋暁斎記念美術館
会期
2024-03-01~2024-04-24
休催日
毎週火・木曜、毎月26日~末日、年末年始期間
概要
☆企画展:ごあいさつ
「暁斎はふざけた絵を描く絵師だ」と言われることがあります。しかしながら、暁斎は数え10歳で駿河台狩野派に入門、19歳には異例の若さで修業を終え、「洞郁陳之」という画号を与えられた、歴とした正統派の狩野派絵師でした。
そして、その狩野派でも「ふざけた」戯画を描くことがありました。実際、暁斎は狩野探幽(1602~74)筆「戯画図巻」を旧蔵し、自らの手本として尊重していたことが知られています。暁斎にとって、戯画も狩野派の画題のひとつだったのです。それは暁斎の自画伝『暁斎画談』にその「戯画図巻」の図を自ら描いて載せていることからも明らかです。狩野派も戯画を描くことをご存じなく、暁斎は狩野派から逸脱して「ふざけた絵」を描いたと誤解なさっている方がいらっしゃるとすれば、大変残念に思われます。
本展では、暁斎と娘の暁翠が先人から学び、独自の境地で描いた戯画や風刺画を展示しました。また、本年が錦絵シリーズ「暁斎楽画」の出版150年であることから、シリーズの中から主要作品を一堂に展示してご覧いただきます。暁斎・暁翠の戯画・風刺画の世界をどうぞお楽しみください。
令和6年3月1日 公益財団法人 河鍋暁斎記念美術館 館長 河鍋楠美

☆特別展:ごあいさつ
『絵新聞日本地』は、暁斎と戯作者の仮名垣魯文(1829~1894)がタッグを組み、明治7年(1874)6月に出版した、日本人初の風刺漫画雑誌です。
この『日本地』という言葉は、横浜居留地に住んだ英国人ジャーナリストのチャールズ・ワーグマン(1835~1891)が文久2年~明治20年(1862~87)にかけて出版した風刺漫画雑誌『The Japan Punch』をもじったものです。結局、三号で終刊となってしまった『日本地』ですが、暁斎が鳥羽絵風のシンプルで洒脱な筆致で当時の国内外の世相を鮮やかに活写した本書は、その後幅広いメディアに影響を与え、「ポンチ」は、後に西洋風の風刺画や漫画を意味する「ポンチ絵」の語源にもなるほど浸透しました。当時の政治や風俗、芸能を知る上で貴重な史料でもある本書の世界をどうぞお楽しみください。
最後に、開催にあたり画像の展示をご許可くださった東京大学大学院法学政治学研究科附属近代日本法政史料センター 明治新聞雑誌文庫様に厚く御礼申し上げます。
令和6年3月1日 公益財団法人 河鍋暁斎記念美術館 館長 河鍋楠美
ホームページ
http://kyosai-museum.jp/hp/exhi_now.html
会場住所
〒355-0003
埼玉県蕨市南町4-36-4
交通案内
電車でお出での場合

JR京浜東北線 西川口駅(西口)より 徒歩20分
※西川口駅西口の交番に当館までの地図有。
交番で地図をもらい、説明を聞くと分かりやすいです。


駅からバスをご利用の場合

>>>京浜東北線 西川口駅西口からバスを利用した場合
国際興業バス 「西川64 蕨駅西口行き」
発:「西川口駅西口」 → 最寄りバス停:「南町ポンプ場」下車 徒歩3分

>>>埼京線 戸田公園駅西口からバスを利用した場合
戸田市コミュニティバス(tocoバス) 「喜沢循環 (オレンジ)」
発:「戸田公園駅西口」 → 最寄りバス停:「カリン通り (10)」下車 徒歩2分


駅からタクシーをご利用の場合

西川口駅西口より、1区間(約710円)の距離です。
ホームページ
http://kyosai-museum.jp/
埼玉県蕨市南町4-36-4
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