タイトル等
古染付と中国工芸
会場
日本民藝館
会期
2024-03-30~2024-06-02
休催日
月曜休館(祝日の場合は開館し、翌日休館)
開催時間
10:00~17:00
(入館は16:30まで)
観覧料
一般 1,200円 大高生 700円 中小生 200円
概要
明時代末期の中国・景徳鎮民窯で輸出品として作られた古染付。その器形は様々で、驚くほど軽妙な絵付が施されています。古染付は日本の茶人が注文したものとされ、茶道具としての印象が強い為に一般的には「民藝(民衆的工藝)」の範疇には含まれていません。
しかしながら日本民藝館創設者・柳宗悦(1889~1961)はこれらの器に強く心を惹かれ「真に染付としての生命が甦っている」と賛美し、蒐集しました。精美を誇る官窯陶磁器ではなく、民窯から生まれた特有の味わいを持つ古染付の美しさを、柳は中国人の手と日本人の眼が相俟って活きると書き記しています。
古染付の見どころはなんと言っても飄逸、自由奔放とも評される絵付にあります。人物、動物、草木などがのびやかに描かれ、その妙味は観る者を飽きさせません。材料の収縮率の差によって生じる虫喰と呼ばれる釉薬のほつれもまた景色となり、その粗野な作りがかえって魅力的だと言えるでしょう。
本展では、当館が所蔵する古染付・約50件を一挙に公開すると共に、天啓赤絵も紹介します。天啓赤絵は古染付の一群として位置付けられ、天啓年間(1621~1627)に集中して作られた上絵付が施された器を指します。二度目の焼成時に赤や緑などの色絵(中国では五彩と呼ばれる)が加えられ、華やかで愉しい絵付が現れます。加えて、漳州窯の呉州赤絵と称される色絵磁器、漢・六朝時代に刻まれた石碑の拓本、副葬品である明器や俑など、中国の長い歴史の中から生まれた力強い工芸の数々をご覧いただきます。
イベント情報
記念講演会
5/11(土)18:00~
古染付って何? ―茶の湯の器か、それとも民藝の器か―
梶山博史(中之島香雪美術館学芸課長)
料金・300円(入館料別・要電話予約)

学芸員による列品解説
4月14日(日)14:00~〔約30分〕
申込不要・参加無料(ただし入館料別)
ホームページ
https://mingeikan.or.jp/exhibition/special/?lang=ja
会場住所
〒153-0041
東京都目黒区駒場4-3-33
交通案内
電車をご利用の場合
・京王井の頭線「駒場東大前駅」西口から徒歩7分
・小田急線「東北沢駅」南口から徒歩15分

バスをご利用の場合
※バスは本数が少ないためご利用の際はご注意ください。
・渋谷駅西口バス乗り場より
東急バス
渋55系統 代々木上原・東北沢経由幡ヶ谷折返所行き
「代々木上原」下車 徒歩8分

お車をご利用の場合
・駐車台数に限りがございますので(3台)、なるべく公共の交通機関をご利用願います。
・環状6号線(山手通り)の三叉交差点(東大裏門付近、ガソリンスタンド有り)を東北沢方面へ向かう道に入り、上原二丁目の信号機を左折、突き当たりを右折しますと間もなく右側にあるのが日本民藝館、左側が駐車場となっております。
・周辺道路が狭く一方通行のため、通行は中型バスまでが可能です。大型バスでお越しの際は事前にご連絡下さい。
ホームページ
https://www.mingeikan.or.jp/
東京都目黒区駒場4-3-33
Webcat plus 展覧会タイトル等から関連資料を連想検索