逸翁の収集品、約5,500点の中には絵画や古筆、陶磁器類、漆芸品など、様々な種類があります。それらの多岐に渡るコレクションを、逸翁は主に趣味の茶の湯や日々の暮らしの中に取り入れ、日常生活を彩りました。そうした作品たちは、売立目録で見かけたもの、馴染みの古美術商から齎らされたもの、家族や友人、知人から贈られたもの、また思いがけない機会を得て手許にやってきたものなど、様々な理由で逸翁と運命の出会いを果たし、コレクションの1つとして加えられたものたちです。
このたびの展覧会では、逸翁コレクションにまつわる、思い出深いエピソードや逸話をともにご紹介します。それらの作品はなぜ逸翁の許へやって来たのか、作品が持つ逸翁との裏話とは。逸翁とコレクションたちの物語をご覧下さい。