早川義孝(1936~2012)は、千葉県柏市を中心に活動し、幻想的な心象風景を多く描いた洋画家です。クラシック音楽を愛した彼の作品は、リムスキー=コルサコフのシェヘラザードを題材としたシンドバッドの船や、灯台、教会、魚、鳥、少年の時に追った蝶などのモチーフが、鮮やかな色彩で詩的なシンフォニーを奏でています。
当館では、平成19年度に、企画展「ー郷愁と幻想ー早川義孝展」を開催し、この展覧会をきっかけに、作家のご遺族から作品約73点の寄贈を受けました。
本展覧会では、寄贈作品を初公開し、軽やかで華やかな早川義孝の作品世界を紹介します。