1977年に日本の広島で生まれ、現在はドイツのベルリンで活動する彫刻家・和田礼治郎は、物理的な現象や力学による独自の手法を通じて、宇宙、生命、時間などの形面上学的な主題に取り組んでいます。
水面にガラス製モジュールを浮かべた《ISOLA》、果実の腐敗の痕跡が真鍮板の上に抽象的な構図を生み出す《VANITAS》、時間の経過を暗示する液体としてのワインを用いた《SCARLET》、生の果実が空中に浮かぶ《STILL LIFE》などによって、国内外で評価を確立してきました。和田は時に環境に直接的に介入し、多次元的な配置が特徴的なその彫刻作品は、見る者の知覚と作品が置かれた空間に作用を及ぼします。
本展において和田は、《FORBIDDEN FRUIT》を展示します。