みなさんは、美術作品を見るとき、どんなことを考えますか? 人物画に描かれたモデルの気持ちや、彫刻が動き出す場面など、さまざまな想像をしたことがあるのではないでしょうか。私たちは、作品を目の前にしたとき、知らず知らずのうちに、目に映らない要素をも想像によって感じ取っています。裏を返せば、作品における余白や、はっきりと描かれていない部分には、自由に想像できる余地があるのです。
本展では、こうした想像できる余白としての「あいだ」に注目し、時・人・空のコーナーに分けて作品を紹介します。「あいだ」をめぐりながら、心の赴くままに展示室を散策してみてください。