キリスト教の有名な聖地・ルルド。そこで聖母マリアが少女ベルナデッタの前に姿を現し、不治の病を治す泉が湧き出したといわれている。
カンボジア北西部の密林に潜むアンコールワットの遺跡。かつて釈迦が説法した祇園精舎として誤認されていたが、その神々しさは今なお世界の巡礼客を惹きつける。
中国安徽省にある山岳景勝地、黄山。道教伝説に現れる仙人の住む世界を彷彿とさせる独特な景観から、数多くの人々が憧れる…
平山郁夫は旅の中でこれらの地に訪れ、そこで出会った無心に祈る人々の姿や神秘的な絶景に感動し、作品にした。その芸術に国や民族、宗教をこえた普遍性が潜在している。