タイトル等
山口蓬春記念館 令和5年度 夏季企画展
山口蓬春の描いた古典と現代
―技を知り、文化を伝える―
会場
山口蓬春記念館
会期
2023-06-10~2023-09-24
【前期】6月10日(土)~7月23日(日)
【後期】8月5日(土)~9月24日(日)
※展示作品は都合により一部変更することがあります。
※今後のコロナ禍の状況により、展覧会開催状況等が変更となる場合がございますので、詳しくは当館ホームページ等でご確認ください。
休催日
毎週月曜日(7月17日、9月18日は除く)、7月18日(火)、7月24日(月)~8月4日(金)、9月19日(火)
開催時間
午前9時30分~午後4時
(入館は午後3時30分まで)
観覧料
(税込み)
一般 600円(高校生以下は無料)
団体割引 100円割引(20名以上の団体で一週間前までに予約した場合)
障がい者割引 100円割引(同伴者1名を含む)
連携館割引 100円割引
年間入館券 1,800円

※連携館:葉山しおさい公園・博物館(大人券のみ)
神奈川県立近代美術館 葉山(企画展の一般券・学生券のみ)
※当館展覧会を何度でもご覧いただけるお得な年間入館券も発売中
(発行月から翌年の同月末日まで有効)
主催者
山口蓬春記念館・公益財団法人 JR東海生涯学習財団
協賛・協力等
後援: 神奈川県教育委員会 葉山町教育委員会
概要
明治維新後に西洋文化が流入、それまでの伝統文化が軽んじられたことに加え、廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)による仏教寺院の廃頽(はいたい)や、美術品の海外流出などを背景に、明治20年(1886)、日本の伝統美術の振興を図るべく東京美術学校が設立開校されました。
山口蓬春(1893-1971)は大正4年(1915)、この東京美術学校西洋画科に入学。その後指導教官のアドバイスから大正7年(1918)に日本画科へと転科し学ぶことになります。伝統を重んじる校風はその学習環境において顕著であり、蓬春が日本画科に進んだ大正中期においても東洋絵画の臨模(模写)が実技授業に積極的に取り入れられていました。
大正期から昭和初期にかけては、旧大名家や華族層が経済的苦境に陥り、伝世の名品を売却することが多くありました。蓬春は売立目録を手に、明治期に成立した最大規模の個人コレクション・井上馨旧蔵の伝雪舟《円窓草花》(室町時代)、そして酒井抱一の庇護者であった豪商・大澤家が旧蔵した尾形光琳《飛鴨図》(江戸時代)を求めています。戦後の経済・社会の混乱によって文化財の散逸や毀損、海外流出等が頻繁に起きていた中、蓬春が「黙っていたら今にも国外にもっていかれそうな気配なのでなんとか保護してやらなければ」と無理を承知で入手した作品が、伝・土佐光吉筆《十二ヶ月風俗図》(桃山時代、重要文化財)でした。
こうして日本の伝統文化を守り、その真価をみとめ、自らの画業にも活かしてきた蓬春ですが、著書『新日本画の技法』*において「近代の教育を受けた者はその藝術鑑賞の対象が世界的に広がり、殊に西欧の近代美術が取り上げられるようになった。」と述べ、新しい日本画の創造には西欧の美術にその精神を学ぶことの必要性も強調しています。蓬春は、戦前よりいち早くフランス現代作家の複製画を入手し、戦後はフランスの美術書籍やリトグラフを次々に購入しました。戦後間もない時期に開かれたピカソ、マティス、ブラックの展覧会に足を運び、西欧近代美術への審美眼を磨き、自らの感性を研ぎ澄ませてゆきました。
本展では美術家・山口蓬春が、古典美術と現代美術という一見相対する芸術を理知的に捉え、それらの真髄を新しい日本画の創造に昇華した経緯を、蓬春の日本画、古典の模写、蒐集した美術品ならびに良質な美術書籍を通じてご覧いただきます。蓬春の奥深い美への追求と審美眼を通じて、ゆたかな美術の世界をご覧ください。
*山口蓬春『新日本画の技法』美術出版社、昭和26年(1951)
イベント情報
●展示解説 6月16日(金)、6月23日(金)、6月30日(金)、7月7日(金)、7月14日(金)、7月21日(金)、8月11日(金・祝)、8月18日(金)、8月25日(金) 10:30~(約30分)
内容 展示の見どころを学芸員が解説します。
定員 先着5名程度
集合 開始時間までに入館手続きをお済ませの上、受付付近にご集合ください。

●夏休み親子鑑賞期間 8月5日(土)~8月31日(木)
上記期間中、高校生以下のお子様連れのご家族は、入館料を一般料金より100円割引いたします。

※イベント等は中止になることがあります。最新情報は当館ホームページ・SNS等をご覧いただくか、お電話にてお問合せください。
展示替え情報
※会期中に一部展示替えを予定しております。
ホームページ
https://www.hoshun.jp/exhibitions/
会場住所
〒240-0111
神奈川県三浦郡葉山町一色2320
交通案内
■電車でお越しのお客様
JR逗子駅 (横須賀線・湘南新宿ライン) → 京浜急行バス 3番乗場

新逗子駅 (京浜急行線) → 南口 2番乗場

海岸回り葉山行 (逗12)、「海岸回り福祉文化会館行 (逗11)」にて約18分
「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」下車 徒歩2分
※ただし、土・日・祝日等は大変混みあう可能性がありますのでご注意ください。

【ルート案内】バス降車後、逗子に戻りながら信号機付横断歩道を通り過ぎ、山口蓬春記念館の電柱広告を右折し小道を上り、看板に沿って徒歩2分で正門に到着します。

■車でお越しのお客様
逗子ICから逗葉新道、県道207号線経由で約7km
ホームページ
https://www.hoshun.jp/
神奈川県三浦郡葉山町一色2320
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