魂を揺さぶる遠藤彰子の巨大画を山形美術館で体感せよ
武蔵野美術大学名誉教授で美術団体・二紀会を中心に活動する洋画家・遠藤彰子(1947-)は、「人間の存在」や「今生きている実感」をテーマに制作を続けています。1989年の《みつめる空》以降は全長3メートル以上の大作に取り組み、近年は壁面を覆うような巨大画へと展開しています。2014年紫綬褒章を受章、23年には毎日芸術賞を受賞し、今後のさらなる活躍が期待される作家です。19年、21年に引き続き、本年も山形県総合美術展洋画部門の審査員を務めていただきます。
本展では、初期の「楽園」シリーズ、作家として飛躍するきっかけとなった「街」シリーズ、全長7メートルを超える作品を含む「大作」シリーズなど、遠藤彰子の代表的な油彩作品のほか、山形をテーマとした最新作を初公開します。さらに立体作品や新聞連載小説の挿画などを加え、約80点を紹介します。遠藤彰子の広範な活動の軌跡をお楽しみください。