令和四年(二〇二二)、庄内藩主酒井家が入部して四〇〇年を迎えました。これからの五〇〇年、一〇〇年、新たな時代を刻む第一歩として本展を開催します。
酒井家初代の酒井忠次は、主君徳川家康の前半生を支え、立身出世に貢献した第一の重臣です。合戦で数多くの戦功を挙げ、軍事・内政・外交、あらゆる面で徳川家の支柱となりました。後世には「徳川四天王」に数えられています。
本展では、忠次が家康や織田信長から拝領した国宝の太刀二振をはじめ、酒井家に代々伝来した貴重な美術工芸品を紹介します。また、岡崎・浜松時代の家康と忠次が、風雲急を告げる乱世をどのように乗り越えてきたか、今に残る古文書や歴史資料から辿ります。