この地を訪れた名高い文人・画人がここで見聞きした物事、感じた思いを書き綴った文章に出会うことがあります。旅行や取材など来訪の目的はそれぞれ、しかも多くは本の中の数ページです。しかし読み深めてみると「この地」がその人にとって記憶に残る土地、大切な場所(ブックマーク)になったから、著者は書き記すことに決めたのだということが共通して見えてきます。
『広報みのかも』では2022年5月から2023年4月まで美濃加茂が描かれた本を取り上げて、書かれた場所にまつわる歴史的な背景、著者の心情などを探りつつ、なぜ「この地」を書いたのか、そのいきさつを紹介する連載を掲載しました。
この展覧会では、広報の記事にした資料の実物や、執筆のために集めた情報などをパネルで紹介します。