美術館では、静かに「目」で見て、作品を楽しむものとされています。
しかし、作品にまなざしを投じることだけが、鑑賞の方法なのでしょうか。
本展は、目(視覚)と手(触覚)という異なる感覚器官による作品鑑賞をとおして、「作品を見る」ことの広がりを探っていく試みです。
「目の部屋」には絵画作品を中心に展示しています。来場者の皆さんには、一枚の絵に時間をかけて、じっくりとご覧いただくことをおすすめします。
そして作品の中に何が見えるか、どんなことが起こっているのかを言葉にしてみてください(心の中でor誰かと話しながら)。
「手の部屋」には、立体作品が展示してあります。ここでは、手袋をはめて作品にふれることができます。皆さんの「手」は何を感じとるでしょうか?
「手」から得られたことを、ぜひ言葉にしてみてください。
会期中には、ファシリテーターと会話をしながら作品を見る「対話型鑑賞」や、アイマスクをつけて「手」だけで鑑賞する「'さわる'ギャラリー・トーク」など、いくつかの関連イベントもご用意しています。