1977年、ジョージ・ルーカス監督によりこの世に送り出されたスター・ウォーズシリーズは、冒険ファンタジーとして全世界の人々に熱狂的に受け入れられました。中世騎士の神話的世界と未来世界の科学技術の融合、そしてなによりも装置、小道具、衣装などすべての面において「芸術的」な精神により統一されたデザイン。この魅力的で壮大なファンタジーは、ⅣからはじまりⅤ、Ⅵと進み、次にさかのぼってⅠ、Ⅱが公開され、現在最後のエピソードⅢの完成が待たれているところです。
県立美術館(福島市)と同時開催となる本展のうち、県立博物館は「エピソードⅠ:ファントム・メナス」(1990年公開)、「エピソードⅡ:クローンの攻撃」(2002年公開)を中心とした夢のようなめくるめく未来世界の展示を創りだしました。コンセプト・デザインをはじめ、実際に撮影に用いられた模型、小道具、衣装など、200点あまりの資料を一堂に展示。見事な装飾のアミダラ女王のガウンや興奮に満ちた戦闘シーンの数々がよみがえります。
スター・ウォーズの展覧会は福島県が日本での最後の公開場所となります。奥深い歴史の積み重なった伝統のまち会津での華やかな未来世界の展覧会。二つの融合から生み出される不思議な感動をお楽しみください。