西洋美術コレクションを大公開
1982年に開館した三重県立美術館は今年、40周年を迎えました。これまでに収集してきた作品は6000点以上に上ります。その中には、国内では珍しいムリーリョの油彩画をはじめ、ゴヤやモネ、ルノワール、ピカソ、ダリ、ミロなど西洋美術の名だたる巨匠たちの作品が含まれ、西洋美術はコレクションの重要な柱の一つとなっています。また、開館記念に開催されたサンパウロ美術館展をはじめ、西洋美術をテーマにした様々な展覧会を開催してきました。
この展覧会では、当館の西洋美術コレクションから約90点を公開します。また、過去に開催した西洋美術に関連する企画展を当時のチラシやポスター、そして会場の記録写真などで振り返り、三重県立美術館と西洋美術のかかわりをご紹介します。
魅力的なスペイン美術
2022年は、三重県とスペイン・バレンシア州の姉妹都提携30周年の年にもあたります。この姉妹提携を契機に、美術館の収集方針には「スペイン美術」が加えられました。本展の一室ではこれを機に収集されたスペイン現代作家たちの作品を展示します。展示空間に広がり、鑑賞者を引き込むミケル・ナバーロの《歩哨都市》をはじめ、個性豊かな作品をご堪能ください。