「北陸工芸の祭典GO FOR KOGEI 2022」は、富山、石川、福井の北陸3県を舞台に繰り広げられる、工芸の祭典です。「感情をゆらす、工芸の旅」をテーマに、重要文化財に指定された寺社仏閣3会場での特別展に加えて、北陸を旅するきっかけとなるさまざまなプログラムをお届けします。
特別展|Special Exhibition 「つくる -土地、くらし、祈りが織りなすもの-」 The Act of Making: Intersections of Region, Lifestyle, and Faith 特別展「つくる -土地、くらし、祈りが織りなすもの-」は、昨年開催した「工芸的な美しさの行方 工芸、現代アート、アール・ブリュット」展で見せた、“ジャンルを超えた素材と制作の関係性と創造性”の続編にあたる内容です。本展では、繊維、染織、陶、漆、金属、木、紙などの、多様な素材とそれへの関わり方や技術を、広く「つくる」という視点によって見直し、創作活動を行う、作家らを紹介します。 出品作家は、繊維・染織を素材とした多様な表現の展開として、樫尾聡美、河合由美子、小森谷章、福本潮子、細尾真孝、吉田真一郎。陶芸や金工といった工芸的アプローチからジャンルをまたぐハイブリッドな創作を行う近藤七彩、奈良祐希、新里明士。素材と場所の関わりから新たな工芸表現を展開する井上唯、鵜飼康平、佐合道子。土地の歴史や風土から新たな物語を立ち上げ、アート作品にする鴻池朋子、橋本雅也、六本木百合香。人間存在や身体を仲介して素材、世界、私や人の関係を表現する小曽川瑠那、宮木亜菜。技術・反技術を超えて、それを無化するように、“遊び”という視点から表現を探る入沢拓、鎌江一美、小笠原森が参加します。 富山、石川、福井のそれぞれ地域を代表する社寺仏閣を会場に、建築、庭園、自然環境の中でサイトスペシフィックな作品が展開します。
イベント情報
[わたしのみつけた工芸 | Related Events] 北陸のさまざまな工芸やそれにまつわる場所・施設を幅広く紹介していきます。古くから受け継がれるもの、新しい表現としての工芸を鑑賞できる美術館や、作り手の作業を間近で見学したり、ご自身の手で作ったりできる工房のほか、ここでは街なかでふと出会うささやかな工芸にも目を向けていきます。一見無関係にみえるものも工芸と深く結びつき、ご自身の暮らしとつながっているのかもしません。工芸と街、工芸と暮らしとのつながりを発見/再発見できる場所が、この北陸です。