はっきりとした原色の色彩とエネルギッシュな筆のタッチが特徴的な絵を描く岡本太郎。
彼の作品は、どのように生み出されるのでしょうか。
1960年代から取り組み始めた“呪術性”のある抽象絵画のように、アドリブで思いのままに描いているようにもみえる作風の岡本ですが、じつは下書き(ドローイング)をしっかり描いてから制作しています。
本展は、岡本太郎の作品の制作過程をテーマに、人となりや芸術観、技法にふれながら、ドローイングや絵画、立体作品などをご紹介します。
サブタイトルの「創らなければ、世界はあまりにも退屈だ」(芸術と遊び―危機の接点『原色の呪文 現代の芸術精神』講談社)は、岡本自身による問い“どうして芸術なんかやるのか”の答えとなった言葉です。
展示を通して、作品づくりに没頭する楽しさを感じとってみましょう。