『長靴下のピッピ』のアストリッド・リンドグレン、『ムーミン』シリーズのトーベ・ヤンソン、『かいじゅうたちのいるところ』のモーリス・センダック、『すてきな3人ぐみ』のトミ・ウンゲラー、人形アニメーションでも知られるイジー・トゥルンカ…。世界中で愛されている名作を生み出したこの作家たちは、いずれも国際アンデルセン賞の受賞者です。
「子どもの本を通じての国際理解」の理念のもと1953年に設立されたIBBY(国際児童図書評議会)の活動の中、国際アンデルセン賞は1956年に誕生しました。この賞は長らく子どもの本に貢献してきた現存する作家および画家の全業績に対して与えられる国際的な賞です。その選考水準の高さから[子どもの本のノーベル賞]とも言われ、日本からもこれまでに赤羽末吉、安野光雅、まどみちおが選ばれています。
本展では、国際アンデルセン賞の全受賞者を、原書・絵本原画をあわせた365点の資料でご紹介し、半世紀にわたる子どもの本の歩みをご覧いただきます。