ヒノギャラリーでは2021年12月6日(月)より「真島直子《脳内麻薬 2021》」を開催いたします。
1944年名古屋市に生まれた真島は、東京藝術大学進学のため上京し、以後、東京を中心に活動を続ける作家です。
真島は近年、長らく制作から離れていた油絵に向き合っています。それはこれまでに作家が確立した「オブジェ」と「鉛筆画」が融合したような、試行錯誤しながら創作を続けてきた真島にとって必然の到達点といえるかもしれません。「脳内麻薬」と題し、2013年頃より制作を始めたこの一連の作品には、理屈ではいかない生物の在り方や、世界の不合理が発露しています。真島にとって表現すること、描くことは生きることであり、それ自体が説明し得ない不条理のもとになされているとすれば、画面に表出された世界は、ますます得体が知れず、誰も見たことのない特異なものとして、私たちの目に映ることでしょう。
ヒノギャラリーでは約6年ぶりとなる真島直子の個展。193×390cmの大作を含む新作を中心とした油彩画を展観いたします。是非ご高覧くださいませ。