古来より、戦(いくさ)では様々な武具が用いられてきました。それらは、攻撃するためのものと、防御するためのものに分けることができます。攻撃用には、切る、刺す、突くための刀剣や槍、あるいは飛び道具である弓矢や鉄砲などがあげられるでしょう。また、防御用としては、鎧や兜などがあります。戦国時代に、これらの武具は高度に発達しました。しかし、江戸時代に入り、太平の世になると、次第に武士の身分を象徴する道具へと性格を変化させていったのです。
今回、富山藩にゆかりの品を中心に、当館に収蔵する武具を紹介します。戦のための道具と身分を象徴する道具、武具の持つ両方の魅力をご覧ください。