2021年、平松礼二館は開館15周年を迎えます。この記念の年に、平松礼二画伯が2020年末に完成させた全長90メートルに及ぶ屏風作品14点を特別展示する運びとなりました。
平松画伯がフランス・オランジュリー美術館でクロード・モネの「睡蓮」に出合い、印象派のジャポニスムを検証する試みを始めてから、30年近くの年月がたちました。取材を開始した1994年から現在に至るまで、ある時は実験的な試みにも挑戦しながら、日本画の様々な技法を駆使して数多くの作品が制作されてきました。この屏風作品は、日本画家の視点で描かれたジャポニスムシリーズの集大成として、「モネの睡蓮」をテーマに制作されたものです。
本展では、14点の屏風作品を前期、後期に分けて展示いたします。