戦後75年を迎えた本年、広島市現代美術館所蔵作品によって、戦時を生きた画家たちがいかにモノを見つめ描くことを続けたかを再考します。
靉光(あいみつ、本名・石村日郎 1907-1946)は、広島に生まれ、昭和戦前期に活躍し、日本の油彩表現を体質化できた画家のひとりです。1944年に応召され、終戦後、上海で戦病死しました。本展では、靉光と、同時代の画家の作品を、1930年代後半から1950年代初頭までの作品約50点によって紹介します。
なお、この展覧会は、広島市現代美術館との共催により開催されるものです。「Part1:靉光と同時代の仲間たち」「Part2:70年目の原爆の図」の2会期にわたる2部構成により、昭和の時代を生きた画家を再検証します。戦災をまぬがれた桐生の地において、戦時を生きた画家の戦中および戦後間もない時代の作品を見つめなおし、今なお輝きを失わない絵画の魅力に迫ります。