2006年の刊行以来、多くの人びとを惹きつけている、なばたとしたか(1977~)の「こびとづかん」シリーズ。一度見ると忘れることのできない強烈な印象を与えるこの作品に、人びとが興味と関心を持ち続ける理由は、読む者がコビトの実在する世界にいつの間にか入り込んでしまうから。日常でふと感じる不思議な気配やできごとの正体としてコビトを描くことで、なばたは個性的ながら私たちに親しみやすい作品を生み出してきました。
本展では、「こびとづかん」シリーズの原画やスケッチ、フィギュアなどをご紹介し、なばたの仕事の足跡をたどります。書籍だけでは感じきれない力強さや緻密さ、そして独自の世界観を、ぜひお楽しみください。