四季の変化がはっきりしている栃木県では、生きものたちのくらしにも毎年季節的に変化する生活のリズムが見られます。多くの植物は、春に生育を開始し、夏に大きく生長し、秋に結実をして子孫を殖やし、冬には一生を終えて死んだり、生長を一時やめて冬越しをしたりします。多くの動物も同じような生活をくり返しています。このような生活のリズムをもつ生き物たちにとって、冬はもっとも厳しい季節です。
今回の展示では、いろいろな場所でいろいろな形で冬越しをする生き物たちを紹介します。植物や動物は、春の活動の準備を終えて厳しい冬の間も生き続けていることを知っていただきたいと思います。この展示をご覧いただき、実際の冬の野山に出かけて生き物たちの様子を観察してください。