タイトル等
横尾忠則 REQUIEM タマ、帰っておいで
会場
西村画廊
会期
2020-10-06~2020-11-21
会期変更
休催日
日・月・祝日休廊 但し11月2日(月)は開廊
概要
西村画廊では、2020年10月6日(火)から11月21日(土)まで、横尾忠則の個展『REQUIEM タマ、帰っておいで』を開催いたします。

1936年兵庫県に生まれた横尾忠則は、1960年代、傑出した才能を持つグラフィック・デザイナーとして頭角を現し、また絵画、映画、文学、音楽をはじめ他分野においても輝かしい存在感を発揮するなど、文字通り時代の寵児となって日本の前衛文化を牽引しました。土着性、暗喩、エロティシズム、氾濫する無意識や目眩のするような色彩が驚くべき親和力で結びつき、不穏なまでに並外れた創造性が勢いよく噴出した横尾の作品は、モダニズム一辺倒だった当時のデザイン界の閉塞状況を刷新し、彼の登場を分水嶺として、日本のポップ・カルチャーは決定的な変異を遂げました。

1969年に第6回パリ青年ビエンナーレ版画部門でグランプリ、1972年にはニューヨーク近代美術館で現存のグラフィック・デザイナーとして初の個展を行うなど、早くから国際的にも高い評価を獲得してきた横尾は、それ以降も国内外で多数の展覧会を開催し、名実共に日本を代表する美術家として活躍してきました。1980年にニューヨーク近代美術館のピカソ展で啓示を受けてから以後は、創作活動の重点を絵画制作へと移し、今日まで質量共に驚異的な絵画作品を生み出し続けています。
横尾の絵画には、主に、彼自身の生い立ちや関心など私的な事柄を中心に、生と死、夢と現 うつつ、日常と非日常が明確な境界なく描かれ、幼児性、エロティシズム、暗喩、引用、反復、諧謔が豊穰に渦巻き、時代の精神が普遍的な高みの内に濃密に立ち現れています。まるで、自身の内側に森羅万象があって、画家はその源泉に筆を浸すだけでこの世界の秘密を描き取ることができるかのように、それらの絵は無尽蔵の鉱脈を想起させる様々な意味や謎を内包しています。

本展では、2014年に亡くなった横尾の愛猫タマを描いた絵画作品、約100点を一堂に初公開します。
横尾は猫という存在について、「アーティストのミューズであり、美の化身であり、アーティスト自身でもあり、アーティストが本来備えていなければならない性格をすべて持っている」*1 と語ります。「人間臭いし、情がある」*2 猫だったと横尾が述懐するタマは、ある日ノラ猫として横尾家の裏庭にやって来て、以来15年間、同じ屋根の下で暮らしました。タマがこの世を去った2014年から今年2020年にかけて描かれたこれらの連作は、「生まれ変わったら、また一緒の家族になろう」*3 というタマへの想いを胸に、横尾が彼女の生前の写真を元に制作したもので、率直に描写された何気ない瞬間の数々からは、タマに対する愛や両者の間に流れていた親密な空気が鮮明に伝わってきます。

稀代の美術家であり、愛猫家である横尾忠則が、6年の歳月にわたり亡きタマへ捧げたレクイエムに、どうぞご期待ください。
皆様のご来廊を心よりお待ちしております。

なお、当初予定していた本展の初日4月1日に、横尾忠則の画文集『タマ、帰っておいで』が講談社から発売されました。書店や当画廊でぜひお手にとってご覧ください。

*1, *2 『ひととき』(ウェッジ社)2020年1月号
*3 『週刊読書人』2014年6月6日号
ホームページ
http://www.nishimura-gallery.com/exhibition/2020/Yokoo_Tama2020/Yokoo_Tama2020.html
会場住所
〒103-0027
東京都中央区日本橋2-10-8 日本橋日光ビル9F
交通案内
東京メトロ銀座線 日本橋駅 B1出口より徒歩2分
東京メトロ東西線 日本橋駅 C4出口より徒歩2分
都営浅草線 日本橋駅 D3出口より徒歩2分
JR東京駅 八重洲北口より徒歩8分
ホームページ
http://www.nishimura-gallery.com/
東京都中央区日本橋2-10-8 日本橋日光ビル9F
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