誰もが楽しめる美術館を目標として、ユニバーサル美術館展を開催します。昨年は「視覚だけに頼らない」鑑賞の方法を取り入れ、見える人も見えない人も含めた交流の形を探りました。そこには異なる感じ方、鑑賞の考え方の違いを寄せ合いながらイメージをふくらませていく、共同的な対話が生まれていました。今年は、作品の中の物語、アーティストが残した言葉、そしてみなさんの中に生まれる新しい物語、そういった美術鑑賞をめぐる言葉が、もっと伝わり合い、自分らしい作品との対話を深めていけるような交流の場を目指します。これまでの「手話ビデオ」や情報保障の取り組みをふまえつつ新しい会場デザインを試みます。