ヨーロッパのほぼ中心に位置し、古くから様々な文化が交錯する舞台となってきたチェコ。
ボヘミアン・グラスや「ロボット」という言葉を生んだカレル・チャペック、もぐらのクルテクやアニメーションなどは日本でもよく知られています。
本展は、アール・ヌーヴォーの旗手アルフォンス・ミュシャ(チェコ語でムハ)から現代まで、約100年にわたるチェコのデザインを日本で初めて総合的に紹介するものです。
チェコ国立プラハ工芸美術館の収蔵品を中心に、家具や食器、装丁本、ポスターなど、チェコにおける主要なデザイナーの作品を核として、チェコの人々の生活を彩った普遍的な品々も含め、時代を追った8つの章、そしてテーマ展示のおもちゃとアニメーション原画の2つの章による約250点でチェコのデザイン史をたどります。
時代の波をかいくぐり、人々の生活を豊かにしてきたチェコ・デザインの魅力をご堪能いただければ幸いです。