青森県立美術館の高さ約20メートルの大ホールに展示されたマルク・シャガール(1887-1985)によるバレエ「アレコ」の背景画は、当館のコレクションを代表する作品です。本展は、多くの人々を魅了してきた20世紀を代表する画家シャガールに、新たな角度から迫る展覧会です。
画家として広く知られるシャガールですが、後半生の活動においては陶器や彫刻なども数多く手がけています。この展覧会では、初期から後期に至る絵画の傑作の数々にシャガールの三次元的な関心を探るとともに、陶器や石彫、ブロンズ像などの立体作品をかつてない規模で展示しながら、その彫刻家としての一面に光を当てます。
シャガール家やフランスの国立マルク・シャガール美術館などの協力を得て、国内外から約170点の秀作を集めたこの展覧会。シャガールの幻想の世界の知られざる「奥行き」へ誘います。