絵本の主人公・ミッフィー(うさこちゃん)の生みの親であるディック・ブルーナは、今年2月、世界中の人々に惜しまれつつ亡くなりました。オランダを代表する絵本作家、またグラフィックデザイナーのひとりとして知られていますが、独自のスタイルを生み出した背景に、モダン・アートからの影響があったことをご存知でしょうか。1997年に出版された絵本『うさこちゃん びじゅつかんへいく』では、両親と一緒に初めて美術館を訪れたミッフィーの体験が描かれています。この絵本を通してブルーナは、難しく思われがちなモダン・アートだけれども、実はとっても楽しいものなんだよ、ということを伝えてくれます。
この展覧会では、絵本の内容に沿ってミッフィーと一緒にモダン・アートとの出会いを楽しんでいただくとともに、さまざまなブルーナ作品によって彼の幅広い世界の魅力に触れていただきます。どうぞお楽しみください。