信州 --それは、いわさきちひろの心のふるさと
終戦を迎えた地「松本」、戦後、両親が入植した「松川村」、新婚の夫と訪れた「白骨温泉」、第二のアトリエともいえる山荘を建てた「黒姫高原」……、生涯にわたり訪れていたゆかりの地・信州は、ちひろの心のふるさとであり、原風景でした。
信州の豊かな自然や風土、その自然に囲まれながら家族や友人と過ごす時間は、ちひろの作品の糧となり、数多くの絵本やスケッチなどが生まれました。それらの作品からは、それぞれの時代のちひろの姿や思いが浮かび上がってきます。
本展では、『りゅうのめのなみだ』や『花の童話集』、『あかまんまとうげ』、遺作となった『赤い蝋燭と人魚』など、信州で描いた絵本の作品とともに、写真や信州のスケッチを多数展示し、ちひろと信州との関わりを紹介します。