タイトル等
古伊万里 染付の美展
会場
戸栗美術館
会期
2016-04-05~2016-06-19
休催日
月曜日
※ゴールデンウィーク期間中、5月2日(月)は休館。
開催時間
10:00~17:00
入館受付は16:30まで
観覧料
一般 1,000円 / 高大生 700円 / 小中生 400円
(団体20名様以上で200円割引)
※ゴールデンウィーク期間中、小中学生の入館料無料。
概要
17世紀初頭、佐賀・有田に日本初の磁器として誕生した伊万里焼。当時日本へ盛んに輸入されていた中国陶磁への憧れから、有田でも間もなく染付 (そめつけ) の製品が生産されるようにになりました。染付とは、器胎に呉須 (ごす)(酸化コバルトを主成分とする絵具)で文様を描く技法、あるいはそのやきもののこと。釉薬を掛ける前に絵付けをする釉下彩 (ゆうかさい)の一種で、焼成後は青く発色します。中国や朝鮮では「青花 (せいか)」、英語では「blue-and-white」などと呼ばれますが、日本では紋様を染め付けるところから発想を得て、「染付」の名がついたと考えられています。
“古伊万里染付”と一口に言っても、素朴な味わいのあるものから、青1色とは思えない華やかなものまで、その表現は実に様々です。今展では、その魅力を3つの観点からご紹介いたします。
1つ目の観点は時代によって変化する趣です。古伊万里は、現代では美術品として鑑賞されるようになりましたが、江戸時代の人々にとっては実用的なうつわでした。そのため時代の要求や流行を取り入れ、次々とその姿を変化させています。2つ目に多彩な技法が挙げられます。単に線を引くだけではなく、面を塗りつぶす濃 (だみ) をしてその濃淡を色々と変えたり、吹墨 (ふきずみ) や墨弾 (すみはじ) きなどの技法を用いることで、青1色でも豊かな表現を生み出しています。3つ目は他色との調和です。染付はそれだけでも十分主役として成立しますが、他の色と組み合わさった時、その味わいはさらに豊かなものとなります。時には青磁釉を背景に柔らかな風合に仕上げたり、時には銹釉を施して陶器風に見せたりすることによって、表情は様々に変化します。
以上のような古伊万里染付の魅力を、当館所蔵品約80点からご覧いただきます。
イベント情報
展示解説
展示期間中、第2週・第4週の水曜日と土曜日に、当館学芸員による展示解説を行います。
入館券をお求めの上、ご自由にご参加ください。(予約不要)
第2・第4水曜 午後2時~ (4月13・27日 5月11・25日 6月8日)
第2・第4土曜 午前11時~ (4月9・23日 5月14・28日 6月11日)

GW特別企画 やきもの展示解説 入門編
4月29日(金・祝)~5月1日(日) 5月3日(火・祝)~5日(木・祝)
毎日午後2時~ (所要時間約60分)
陶片に触れながら陶器と磁器の違いや伊万里焼の歴史などのレクチャー後、「古伊万里―染付の美―展」をご案内いたします。初心者の方もお楽しみいただける入門編の解説になります。入館券をお求めの上、ご自由にご参加ください。 (予約は不要です。)
ホームページ
http://www.toguri-museum.or.jp/tenrankai/
会場住所
〒150-0046
東京都渋谷区松涛1-11-3
交通案内
●「渋谷駅」ハチ公口より徒歩15分
●京王井の頭線「神泉駅」北口より徒歩10分
ホームページ
http://www.toguri-museum.or.jp/
東京都渋谷区松涛1-11-3
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