●時代への眼差し
マルティーヌ・フランク(1938~2012)は、ベルギーに生まれ、アメリカ、フランス、スペインで教育を受け、国際的感覚を備えた写真家です。1965年よりフリーランスの写真家として活動をスタートし、1983年にマグナムの正会員になりました。
また、マグナム創始者であるアンリ・カルティエ=ブレッソンの夫人でもある彼女は、ブレッソン財団を設立し、世界の写真界に大きく貢献しました。
生前、カメラを向けられることを極度に嫌がったブレッソンのポートレイトが今回、数多く含まれ、家族でなければ撮れなかったであろう素顔のブレッソンを垣間見ることができます。
本展では、何必館コレクションの中から厳選したサイン入りオリジナルプリント約60点の作品を展覧いたします。
これまで日本で紹介されることの少なかった彼女の全体像を知る貴重な機会です。マルティーヌ・フランクの時代への眼差しを是非ご高覧ください。