タイトル等
山口華楊の滞欧素描と岩倉壽のエスキース 展
会場
笠岡市立竹喬美術館
会期
2015-10-31~2015-12-06
休催日
毎週月曜日 (ただし11.23 開館、11.24 休館)
開催時間
9:30~17:00
入館は16:30まで
観覧料
一般 500(400)円 高校生 300(200)円 小中学生 150(90)円
( )内は団体20名以上
65歳以上の方及び笠岡市内の小中学生は入館無料 (要証明)

11月15日(日)は竹喬生誕祭につき入館無料
概要
笠岡市立竹喬美術館では、師弟関係にある山口華楊(1899-1984)と岩倉壽(1936- )の特別展を、2012年と2010年に開催しています。花鳥画・動物画家としての華楊、風景画・静物画家としての壽、それぞれの画業は京都画壇の伝統ともいえる、凝視の眼と新生面を拓かんとする進取の精神を基礎としています。そして、華楊は鋭敏な感性により、自然における生命のうごめき、その核心を捉えようとし、壽は親密な洞察によって、すべての存在の奥に潜むもの、宇宙の始原をつかみ取ろうとしています。
当館には、山口家から寄贈を受けた山口華楊の滞欧素描93点と、岩倉壽より寄贈を受けたエスキース39点があります。華楊は、昭和37(1962)年3月より7月までの間、ドイツ、オランダ、北欧三国、フランス、イギリス、スペイン、イタリア、スイスを訪れ、町並みや自然の景観、また博物館の所蔵品などを写生しています。細緻な鉛筆の線で描かれたこれらの素描は、花鳥を描いた大らかな描線とは異なり、対象を徹底的に写し取るという姿勢を示しています。日本の風景では感じない、西洋風景の中にある独特な空気を感じ取ろうとしたのです。大正時代に渡欧した小野竹喬の簡明な滞欧素描と比較して、より綿密で時間を要した素描といえます。
また壽は、身近な屋外風景や日常の室内に置かれた静物、そしてアトリエの窓越しに眼にした一コマを、日記に綴るかのように、集中した視線によって小画面に捉えています。必ずしも生命力の満ちた対象だけでなく、朽ちてゆくもの、滅びて行くもの、その明滅する生命を捉えようとしているかのようです。単なる素描とは異なり、本画と同等の実験的な試みがなされています。また、一つ一つの対象を確かな塊りとして立体的に画面に布置しており、彫刻家のエスキースを思わせるものでもあります。
このたびの企画は、華楊の滞欧素描と壽のエスキースを同時に並べることにより、京都画壇の中に継承される、自然を見つめる良質な眼を提起し、二人の資質の根源にあるものを見出そうとするものです。華楊、壽の25点ずつの作品と小野竹喬の作品50点とあわせて、それぞれの持ち味を発見していただければ幸いです。
イベント情報
● 竹喬茶会 (竹喬生誕祭)
11月15日(日) 10:00~16:00
お茶席券 400円 (高校生以下は無料)
協力:笠岡茶道連盟

● ギャラリートーク (学芸員による)
11月8日(日)・11月22日(日) 13:30~14:30
聴講無料 (ただし、入館料が必要)
申込不要
ホームページ
http://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/museum/kayohisasi.html
会場住所
〒714-0087
岡山県笠岡市六番町1-17
交通案内
山陽自動車道 笠岡I.C.から 15分

JR山陽本線 笠岡駅から
・タクシー 5分

・徒歩 25分

・笠岡駅前4番のりば
神島(こうのしま)循環 / 乗時(のりとき)行き / 美の浜(みのはま)行き
「市民会館・竹喬美術館前」下車すぐ
所用5分・150円
ホームページ
https://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/museum/
岡山県笠岡市六番町1-17
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