髙山陽介(1980年群馬県生まれ)は、2007年に多摩美術大学大学院修了後、東京郊外のアトリエを拠点に活動している彫刻家です。今回は約2メートル四方の広さの板を用いてレリーフ状の彫刻を、また平行して、自らの姿を写した木版画を制作します。公開制作室にはアトリエの道具類が持ち込まれ、普段の制作環境が再現されます。その中で、木を彫り、刻み、着色する作業に没入し、一歩引いて、その姿を版に刻印するのです。情熱と客観を片方ずつの手に握り、つくることの地平から彫刻の本質に迫る髙山陽介の姿を、ぜひ目撃ください。