前橋に芽吹いたアートの花
口語自由詩という新しい表現の道を切り拓いた詩人萩原朔太郎をはじめ、前橋には独自の道を歩む創造的な人々が数多くいます。この地域では、赤城山から吹く「風」によってそうした個の強さが育まれ、さまざまな表現の「花」が生みだされてきました。
アーツ前橋の開館を記念する本展では、地域にゆかりのある美術作家、文学者、音楽家や科学者など幅広い分野の人たちが歴史的に積み重ねてきたクリエイティブな仕事を、現代の芸術家たちが再解釈して作品をつくりあげます。これらの作品は、時代やジャンルを超えた対話によって私たちの未来を切り拓く新たな価値観を提示するものです。近代的な合理主義を再考し、震災などの大きな危機を経験した現代社会における新たなアートの役割を模索することで、過去から未来への架け橋になることを目指しています。さらに収蔵作品の展示や、館外に広がる地域アートプロジェクトなども一緒にお楽しみください。