本展は、東京富士美術館の幅広いコレクションの中から60点あまりの絵画を選び出し、西洋美術の歴史を概観しようとする展覧会です。内容は大きく5つの章に分けられています。「絵画の黄金時代―バロック絵画とその時代」では、フランドル絵画などのヨーロッパ絵画芸術の精華を味わい、「華麗なる宮廷文化―ロココとその時代」では、華やかなりし頃のルイ王朝を想い、「革命の世紀―新古典主義からロマン主義へ」では、英雄と民衆の時代を見渡します。「絵画の革新―バルビゾン派から印象派へ」では、近代における絵画の役割について考えを深め、「20世紀―新たな表現を求めて」では、芸術家たちの圧倒的な個性に触れることになります。およそ300年間にわたる美術の歴史と社会の大きな変化を見つめてきた作品群と向き合い、その変遷を眺め渡せる絶好の機会になるでしょう。