タイトル等
米田知子展
暗なきところで逢えれば
会場
姫路市立美術館
企画展示室
会期
2014-09-13~2014-11-03
休催日
月曜日(9月15日、10月13日、11月3日は開館)、9月16日、10月14日
開催時間
午前10時~午後5時
入場は午後4時30分まで
観覧料
一般 1000(800)円 大学・高校生 600(400)円 中学・小学生 200(100)円
※( )内は前売、20人以上の団体料金

*前売り券発売場所
姫路市立美術館友の会(9月12日まで)、キャスパホール、兵庫県立歴史博物館、神姫バスプレイガイド、ヤマトヤシキ友の会、中井三成堂、姫路市中小企業共済センター(会員のみ)、加古川総合文化センター、兵庫県立美術館
主催者
姫路市立美術館/読売新聞社/美術館連絡協議会
協賛・協力等
・後援 サンテレビジョン
・協賛 ライオン/清水建設/大日本印刷/損保ジャパン日本興亜
概要
はじめに「道」という作品を見てみましょう。その作品を見た時、例えば絵画に描かれる風景と同じように、特に何ということはない、ありふれた光景に美しさを見出して描写していると感じられるのではないでしょうか。しかし、作品のタイトルが「道-サイパン島在留邦人玉砕があった崖に続く道」であると知った時、作品の印象は一変しないでしょうか。この作品は先の大戦末期(1945年)に藤田嗣治が戦争記録画として描いた「サイパン島同胞臣節を全うす」に触発されたものといいます。とはいえ、藤田の玉砕を描いた情景(画集などで是非確認してみてください)と「道」の情景の差異に愕然とします。米田の作品を一見したところでは、身近な日常を感じさせるような光景の連なりに見えるかもしれません。その穏やかな空間にタイトルという切れ目を入れ、そこに潜む歴史的意味を浮かびあがらせます。とはいえ米田は、歴史事象を絵解きするように写すわけではなく、社会的メッセージを声高に叫ぶ様子もありません。そこであったはずのことをほのめかすだけです。しかしそれが故に、作品に見えている凪いだ光景と、歴史や記憶の重みの間を、見た者はさまよい、さまざまに思いを馳せることとなります。

展覧会タイトルの「暗なきところで逢えれば」とは、ジョージ・オーウェル『1984年』の一節です。全体主義的な管理社会の恐怖を描いた小説の中で、常時監視を受ける状況下に主人公が発しています。そして同書の中の別の部分を米田は引用します。「それは見えているのだが、見えていないということと同じかもしれない。見えないということは見えているということに等しいかもしれない」。ここには米田の創作に常に横たわる問題意識が表されているように思えます。表面的には見えているということ、しかしそれは同時に何かが見えていないこと、そして時には見ることを避けていることと背中合わせのことかもしれません。(表面的な)イメージはわたしたちにとって不可欠なものですが、そのあまりにストレートな見え方は時に大事なことを忘れさせてしまう道具と化してしまいます。不可視のものを、白日に晒すのではなく、垣間見せるようにありふれた様子で見せる米田の作品を一瞥で理解するのは難しいかもしれません。しかし、それだからこそ作品それぞれを噛みしめるように「見る」ことで、そこに積み重ねられた歴史や、人々の記憶の集積に思いを至らせ、そして「見えていない」ということをリアルに感じることができるようにも思うのです。本展は兵庫県明石市出身で、ヴェネツィア・ビエンナーレをはじめ、国際的な活躍で既に知られる米田(1965~)の西日本では初めての大規模な個展です。昨年7月から9月にかけて東京都写真美術館で開かれた展覧会の巡回展ですが、同展の内容が高い評価を受けて、米田は2013年度芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しています。近作を中心とし、アジアの近代をテーマとした現在進行形の米田知子の仕事を紹介します
イベント情報
9月13日(土) 11:00~
「米田知子展」 アーティストトーク
・会場:企画展示室
・参加方法:先着20人 (10:30に展示室前にて整理券配布、企画展の観覧券が必要)

9月20日(土) 14:00~
「米田知子展」 対談+サイン会
・会場:2階講堂
・出演:黒川創 (作家)×米田知子
・参加方法;先着100人 (13:30開場)、入場無料
※サインは当館で購入した本展図録に限ります。

9月20日(土) 9:10~
10月4日(土) 9:10~
「米田知子展」 子どもギャラリーツアー (各日定員20人)
「見えてくるもの」
日時/対象 9月20日(土) / 小学1~3年対象 10月4日(土) / 小学4~6年対象
概要 カプセルトイを使った体験型鑑賞会です。学芸員とともに楽しく展覧会場を巡ります。当日の企画展観覧券が必要です。
参加方法 9時から入館可能。開始までに当館ロビーにお集まりください。大人も参加可能。

10月11日(土) 14:00~
「米田知子展」 解説会
・会場:2階講堂
・解説:学芸員
・参加方法:先着100人、入場無料
ホームページ
http://www.city.himeji.lg.jp/art/kikaku.html
会場住所
〒670-0012
兵庫県姫路市本町68-25
交通案内
JR・山陽電車 姫路駅より、神姫バス ⑦または⑧乗り場から [3] [4] [5] [61] [62] [64] [81] [82] [84] [86] 乗車約8分、「姫山公園南・医療センター・美術館前」下車すぐ。
姫路駅より 徒歩約20分 (姫路城東隣)。
※美術館には駐車場がありませんので近隣の駐車場(有料)をご利用ください。
※上記路線バスのほか、姫路城ループバスも停車します (停留所は「美術館前」)
ホームページ
http://www.city.himeji.lg.jp/art/
兵庫県姫路市本町68-25
Webcat plus 展覧会タイトル等から関連資料を連想検索