練馬区立美術館の開館30周年に向け、4回に渡り当館のコレクション展を開催します。当館の所蔵品約3200点(寄託含)は、近現代の日本の作家を中心に収集されてきました。このシリーズは、作品や作家を単体で眺めるのではなく、それぞれが時代の中でどのような位置を示してきたのかという視点を持ち展開していきます。第2回は1955~70年に焦点を当てます。東京オリンピックや大阪万博に向けた経済的・文化的機運が高まる反面、公害問題や安保闘争など明るさだけではないエネルギーを持った高度経済成長期の日本を、大沢昌助を中心に、岡本唐貴、小野具定、白髪一雄、高山良策、中村宏らの作品から眺める試みです。