五島美術館・大東急記念文庫の所蔵品の中から、禅宗僧侶の「墨跡」や「水墨画」、盛んな文芸活動を背景に登場した「五山版」など、日本文化の主要な一端を担った禅宗関連の優品約50件を紹介 (会期中展示替あり)。
*特別展示予定=国宝「紫式部日記絵巻」10月12日(土)―10月20日(日)
禅宗を通じた日本と中国との交流は、中世の精神と文化を形成する上で重要な役割を果たしました。中国式の禅宗を学ぶために多くの日本僧が留学に赴き、一方で中国 (宋・元) の高僧が来朝するという往来が盛んに行われ、禅宗寺院は国際色豊かな場として発展します。本展ではこうした舞台の上で展開した禅僧の墨蹟や水墨画、出版文化の隆盛を示す五山版 (ござんばん) など、国宝3件、重要文化財14件を含む約50件を展示します (会期中展示替あり)。また10月12日(土)から10月20日(日)まで、展示室2において、国宝「紫式部日記絵巻」を特別展示予定です。