女性ポートレートや「花」の作品などで知られ、戦後日本の写真界に大きな足跡を残した秋山庄太郎(1920-2003)。「美しいものをより美しく」という撮影理念に基づいた作品は、世代・性別を問わず幅広く親しまれました。
本展では、秋山庄太郎没後十年の節目にあたり、初期から晩年までの名作を一堂に展示して秋山写真芸術の核心に迫るとともに、ネガティブな状況にあってポジティブなものを生み出し続けた写真家人生の歩みを振り返ります。その作品と生き方を通して、東日本大震災及び原発事故で被災された方々、そして混迷の現代社会の中で苦悩を背負いながら「今」を生きる多くの方々に、心の支援をおおくりできれば幸いです。