その美貌と香り立つ気品で熱狂的に愛され、そして憎まれながら37歳という若さで革命の波に飲み込まれ露と消えていった、あまりにも有名な18世紀のフランス王妃。生誕から250年以上たった今でもカリスマ性を保ち、彼女が人々を惹きつけてやまない理由はなんなのでしょうか? 本展では、王妃として華やかで優雅な宮廷生活を送りながらも、妻として母として悩み、最期はひとりの女性として毅然と散っていったアントワネットの一生をたどるとともに、洗練されたライフスタイルやファッションに代表される彼女の愛した“美”に焦点をあてます。パリ市立カルナヴァレ博物館、ナポレオン財団のほか、彼女とゆかりのあるフランスの名門貴族が代々受け継いできた家宝を含む約120件の貴重な史料をとおして“マリー・アントワネット”の物語をつむぎます。