1840年生まれのロダン、彼より21歳年下のブールデル。ともに近代彫刻史上に個性を輝かせた作家です。古代ルネサンス期の彫刻から多くを学びつつ独自の表現を獲得し、彫刻家としての道を切り開いたロダン。彼のもとで一時は職人として働いた経験をもつブールデル。ロダンにとってブールデルは才能豊かな次世代の彫刻家であり、ブールデルにとってロダンは学ぶべき師であると同時に、乗り越えるべき先人でもありました。展覧会では、両者の作品を一堂に並べながら、その関係性を掘り下げます。 本展では国立西洋美術館所蔵のロダンおよびブールデルの彫刻、版画、素描を中心に、約90点を展示します。なかには、展示スペースの問題により長年収蔵庫に保管されていた作品も多く含まれます。国立西洋美術館の彫刻コレクションの核をなす作品群を、全体としてご覧いただく貴重な機会となることでしょう。 なお、今年は、より多くの方に美術を身近に楽しんでいただくイベント、Fun with Collection、FUN DAY を本展とあわせ開催します。
[関連イベント] Fun with Collection 2012『彫刻の魅力を探る』 (会期中同時開催) Fun with Coiiectionは、当館の所蔵作品を様々な視点から楽しんでいただくため毎年開催しています。今年は、本展に関連して彫刻の技法や材料に焦点をあてた小展示とプログラムを実施します。会場は本展と同じ企画展示室です。入場には本展の観覧券が必要です。
FUN DAY 11月10日[土]、11日[日] FUN DAYは国立西洋美術館を無料開放する日です。今年は、常設展と共に本展もご覧いただけます。ギャラリー・トーク、クイズなど、作品を楽しむためのさまざまなプログラムを用意します。すべて予約不要のプログラムです。 *Fun with Collection 2012、FUN DAYの詳細は、おって各チラシと国立西洋美術館ホームページでご案内します。