タイトル等
鹿島茂コレクション2
バルビエ×ラブルール展
アール・デコ、色彩と線描のイラストレーション
会場
練馬区立美術館
会期
2012-04-08~2012-06-03
休催日
月曜日 但し、4月30日[月・祝]は開館、翌5月1日[火]は休館。
開催時間
午前10時~午後6時
入館は5時30分まで
観覧料
一般500円、高・大学生および65-74歳300円/中学生以下および75歳以上無料
その他各種割引制度あり
主催者
練馬区立美術館/読売新聞社
協賛・協力等
後援:フランス大使館
協賛:ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン
概要
フランス文学者の鹿島茂氏は、その執筆活動のみならず膨大な古書コレクションを所有するコレクターとしても知られています。練馬区立美術館では、昨年よりその愛蔵コレクションを連続して紹介する展覧会を開催、第1回目は19世紀フランスを代表する挿絵画家、J.J.グランヴィル(J.J.Grandville, 1803-1847)を取り上げました。第2回にあたる本展では、アール・デコ期を中心に活躍した共にフランス、ナント出身の2人の画家―ジョルジュ・バルビエ(George Barbier, 1882-1932)とジャン=エミール・ラブルール(Jean-Emile Laboureur, 1877-1943)―を紹介します。
バルビエは、当時の代表的なモード雑誌の挿絵や多くの豪華挿絵本のみならず、映画や舞台の衣装デザインまでも手掛け、その活躍は挿絵画家の領域を飛び越えたものでした。最新のモードを纏った生き生きとした女性たちが印象的な『ガゼット・デュ・ボン・トン―芸術、モード、および流行』(1912-25)、バレエ・リュス(ロシア・バレエ)のパリ公演から受けた衝撃そのままに制作された『ヴァーツラフ・ニジンスキーのダンスを描いたジョルジュ・バルビエのデッサン』(1913)やギリシア趣味が結集した最高傑作とも言える『ビリチスの歌』(1922)など、しなやかな肢体表現と大胆な構図と躍動感、そして美しい色彩、バルビエの作品世界は現在もなお多くのファンを惹きつけています。
ラブルールは、バルビエのような色彩豊かな画面とは異なり、シャープな線描によって構成された多くの版画作品を制作しました。当初、木版画を学んでいましたが、1916年頃から銅版画の技法を取得します。これによって1913年頃から見られるキュビスム的作風が生かされた、よりシャープな表現が可能となりました。1920年代に入ると、『百貨店風景』(1921)のようなモダンな都市風景の描写や、『ドリアン・グレイの肖像』(1928)など多くの文学作品の挿絵を手掛けます。モダン都市の情景をスピーディー且つファッショナブルなタッチで捉え、人気を博した版画家であり、挿絵画絵でした。
バルビエとラブルール、同時代を生きた2人の異なるスタイルの作品世界をご堪能ください
イベント情報
特別連続講演会
アート、ファッション、バレエそしてコレクター魂までも網羅するスペシャルな講演会ラインナップを御用意しました。第一線で御活躍の皆様にお話し頂きます。

1|高階秀爾氏[西洋美術振興財団理事長、大原美術館館長]
「狂乱の時代―1920年代のフランス美術」
4月21日[土] 14:30-16:00《申込締切4月11日[水]<必着>》

2|鹿島茂氏[フランス文学者、明治大学国際日本学部教授]
A:第1回「好きなものは、何でも蒐(あつ)めたい! ―コレクションの楽しみ」
4月15日[日] 14:30-16:00《申込締切4月3日[火]<必着>》
B:第2回「バルビエ×ラブルール―色彩と線描のイラストレーション」
5月6日[日] 14:30-16:00《申込締切4月20日[金]<必着>》

3|深井晃子氏[京都服飾文化研究財団チーフ・キュレーター]
「装飾芸術の華―アール・デコファッションとファッション・プレート」
5月19日[土]14:30-16:00《申込締切5月2日[水]<必着>》

4|鈴木晶氏[法政大学教授、早稲田大学大学院客員教授]
「踊る絵画、動く色彩/バレエ・リュスの世界」
5月26日[土]14:30-16:00《申込締切5月11日[金]<必着>》
・対象は中学生以上、定員は70名です。全て事前申込制・抽選です。
・講演会への参加には、展覧会チケットが必要です。当日以外のチケットも可。

[申込方法]①講演名②住所③氏名(ふりがな)④年齢⑤電話番号を記入の上、往復ハガキまたはEメール(museum@city.nerima.tokyo.jp)にて練馬区立美術館へ。Eメールの場合、タイトルを「(講演名)申込」とする。
・1通のハガキ/Eメールで2名までご応募頂けます。連名で記入してください。複数の講演に申込の際は、1つの講演につき1通のハガキ/Eメールを出してください。まとめてのご応募はできません。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンによるスペシャルコンサート!
2005年より毎年、東京国際フォーラムで開催されている「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」より演奏者をお招きし、本年のテーマであるロシア音楽を演奏頂きます。バレエ・リュスはバルビエをはじめ、あらゆるアーティストに影響を与えました。美術館と音楽祭との新たな取り組みにご期待ください。申込不要。
4月22日、29日[日]15:00~1時間程度|会場:美術館ロビー
ピアノ:亀田賢氏/ヴァイオリン:奥村智洋氏
・コンサートの観覧には展覧会チケットが必要です。

展覧会関連ワークショップ
展覧会をさらに楽しむ2つのワークショップを開催します。事前申込制・抽選。

1|松尾由佳氏[アートディレクター、デザイナー]
「絵から見つける模様―布に描いてコサージュ作り」4月28日[土]

2|網中いづる氏[イラストレーター]
「dress up today?―好きなファッションを描いてみよう」6月3日[日]

上記イベント詳細については、
当館ホームページ、ねりま区報、またはイベントチラシをご覧ください。
会場住所
〒176-0021
東京都練馬区貫井1-36-16
交通案内
【鉄道】
西武池袋線 「中村橋」駅 徒歩3分
※改札は1か所です。改札を左に出て、線路沿いの道を石神井公園駅方面に130メートル先の右側です。

都心からも意外に近い!
・池袋駅から 16分 (西武池袋線 各駅停車利用)
・渋谷駅から 約30分 (東京メトロ副都心線直通 急行利用)
・有楽町駅から 約40分 (東京メトロ有楽町線直通 各駅停車利用)
・六本木駅から 約40分 (都営大江戸線利用、練馬駅で乗換)

【バス】
関東バス 「中村橋」停留所より 徒歩5分
・阿佐ヶ谷駅北口~中村橋 【阿01】系統 終点
・荻窪駅北口~中村橋 【荻06】系統 終点
・荻窪駅北口~練馬駅 【荻07】系統 「中村橋」下車
ホームページ
https://www.neribun.or.jp/museum.html
東京都練馬区貫井1-36-16
Webcat plus 展覧会タイトル等から関連資料を連想検索